外反母趾とはどういうものなのか？

外反母趾の手術をしようと考えている。でも、手術をする前に外反母趾とは一体 どういうものなのか？を分かりやすく説明していきますね～！

外反母趾とは・・・

外反母趾は足の親指が小指側に変形が進んでしまうことです。そのため、親指のつけ根 の部分にボコッと腫れているような足の形になってしまいます。

しかし、外反母趾には痛みがある人。痛みが無い人に分かれています。

では、どこで判断するべきかというと、外反母趾の角度が２０°以上ある人は外反母趾 を疑って良いでしょう・・・。

手術後の痛みは？外反母趾の手術方法とは？

外反母趾の手術の痛みはどうなのか？？

それは・・・

「手術後は痛いです。残念ながら・・・。」

手術の時は、通常は「全身麻酔」と「下半身麻酔」を使います。

この場合の手術は 全身の麻酔なので当然痛みは感じません。

しかし、病院によっては、全身麻酔と硬膜外麻酔という麻酔を使うこともあります。

これは、手術後の痛みを緩和させるためです。

ただ、硬膜外の麻酔はやらない 事の方が多いです。

手術後は麻酔が切れて動かすと痛い。

そのため、手術部を動かさないように 移動の時は松葉杖。日常生活も装具をつけます。

外反母趾の手術方法とは？

DLMO（デルモ）法

基本的には軽度から中程度の外反母趾の方に使用される手術方法です。

この手術は 足の親指の中足骨遠位部という骨（外反母趾でボコッとしている部分の下の部分 らへん）をメスで皮膚を切り開いてから骨をずらします。

骨をずらしてから金具を入れて固定する方法です。

これが外反母趾で日帰り手術が可能な方法です。しかし、当然金具は入れているので 必ず安静にすること。

靴を履けず足に当たらない様にスリッパで行動することが 大事です。

Mann（マン）法

この手術方法も中足骨という骨をずらすのはDLMO（デルモ）法と同じだが Mann（マン）法は中足骨近位部（くるぶしに近い部分）の方にメスを入れて 中足骨をずらして指の捻じれをとっていく方法です。

この手術は重度の外反母趾に適応されやすい。入院は４～５日かかる。

切除関節形成術

この手術は中足骨のボコッとしている部分をメスを入れそのボコッと している骨自体をなくしてしまう方法です。

一般的には「リウマチ」 の人に対する外反母趾の手術方法だと言われています。 外反母趾の痛みが消え、変形も矯正されます。

しかし、踏ん張りが弱くなり、足も少しだけ小さくなるのが特徴。

関節固定術

足の指と中足骨の遠位部にメスを入れます。それぞれの骨を１部切除してから ボルトや針金を入れて固定します。

これは、関節の破壊がかなり進んでいる 場合に適応されることが多いです。 外反母趾の痛みがとれ、変形はは矯正されます。

しかし、手術した関節は動かなく なり、つま先足立ちができにくくなるデミリットもあります。

人工関節置換術

関節を一部切りとり、人工物（シリコン製）に置き換える方法です。

これも 関節破壊が進んでいる人に適応されやすい方法です。痛みがとれ、 外反母趾も矯正されるだけでなく、関節の動きも残せやすいです。

しかし、細菌感染の危険性があるデメリットもあります。

外反母趾の変形がひどすぎて他の指も変形している場合

これは、担当の先生の判断によりますが、外反母趾の変形が進み 人指し指がポコっと浮いている。

もしくは、全部の指が変形してしまい５本の 指全体を手術しないとイケないケースがあります。

中足骨短縮骨切り術

中足骨の１部を切除し、切除した部分に対して指を短縮させます。

短縮させた指に針金を入れて固定する手術です。この針金は３週間後に 抜いていきます。

切除関節形成術

中足骨の末端の部分を切除してしまいます。

しかし、場合によっては安定がしない ことがあるので、その場合は金具を入れて固定する場合があります。

外反母趾の手術後はどうなるのか？

いかがでしょうか？外反母趾の手術ってたくさんあります。

でも、その後はどう 変化していくのかをお伝えしていきますね。

外反母趾の手術をすれば外反母趾の痛みが取れ、変形はキレイになります。

あなたが気にしていた痛み、見た目の部分も気にならなくなるでしょう。

手術後の入院期間や入院中に注意することは？

手術後の入院期間はどれくらいかかるの？入院中に注意することをお伝えしていきます。

入院期間の注意点

入院は手術の種類によって入院期間は変わってきます。最短で３～５日。 手術によっては、２～３週間入院。

長期の入院は２ヶ月という病院もあります。

この時の注意点は、手術後なので靴は当然履けません。

日帰り手術もありますが、 基本的にはすぐに病院に通わないとイケない。

そのため、次の日から仕事や家事は当分は難しいでしょう。

外出の際も手術後専用のスリッパになります。

病院によっては、松葉杖さえ使用すれば次の日からは仕事復帰しても良い。

という病院はあります。

しかし、松葉杖での移動や手術部を塗らさないようにする ため、仮に雨の日のことなど考えるとあまり賢明ではありません。

手術後は、出来るだけ手術部に対して当たらない様に注意すること。

安静にすることが大事になってきます。

退院した時の注意点

外反母趾の手術をした後は、足がむくみやすい事があります。

それと同時に関節の 動きが悪くなります。

そのため、１次的にはなりますが足を心臓より高い位置に仰向け で寝て関節も動きが出るように指先・足首の運動をするようにして下さい。

運動方法は手術によっても違うため、手術をしたドクターに聞いて下さい。

くつは、基本的には術後の８週間後まで履けません。

そのため、仕事やプライベート で影響する方は事前に確認することをおススメします。

手術は良いものだが、実はリスク○○がある。

外反母趾の手術は良い事もあれば、実は悪い事もあります。

それを知ってもらった上で 手術をするかしないかを確認した方が良いでしょう・・・。

１：再発してしまう可能性もある

実は、外反母趾の手術は再発してしまう可能性が非常に高いです。

もちろん、再発しな い方もおられますが・・・。

それは、まず手術をしてしまうと足の指の関節が固まって しまいます。

そうすると、足のクッションがなくなってしまい、歩くたびの衝撃に耐えれずに再びダメージが出てしまいます。

その結果、足にダメージが出てしまい再発してしまう可能性があります。

２：歩きにくい、踏ん張れない。立ちにくい事が多くなる。

先ほどにも書きましたが手術をすると関節が硬くなる。

実は、人間の行動は指を使っ て行動することが多いです。

そのため、手術によって関節が硬くなると思うように 体が動かせない事が多くなるため

「歩きにくい・踏ん張れない・立ちにくい」事が増えます。

３：術後知覚障害

手術後にメスを入れた周りの感覚が低下する場合があります。

徐々に回復しますが、 完璧に戻ることはないケースもあります。

まとめ

いかがでしょうか？ 外反母趾の手術をするとメリットもありますが、デメリットもあります。

そのため、病院で「手術しかない・・・。」と言われても、デメリットもあるため、 先生に言われたからと言ってすぐ手術をするのはやめましょう・・・。

しっかり、メリット・デメリットを把握し、あなたの大切な人と相談してから手術を 決めるようにしてください。