ヒールでも足に負担をかけない歩き方

  • 投稿日:2018年4月27日
  • (最終更新:2018年4月27日)

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万が一内容に誤りがあったとしても、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いかねますのでご了承ください。
体調に異変を感じた場合は、当ブログの情報や自己判断ではなく、医療機関を受診するようにしてください。

ヒールでも足に負担をかけない歩き方

\この記事は私が書きました/

加納 芳郎

大学時の1年間で4度の40度発熱、3度の入院を経験。その後も続く病院でも改善できなかった原因不明の体の不調を整体で救われ、治療家の道へ。
長年いろんな整体を受けても改善せず悩んでいた腰痛が、足の治療によって完治したことで、体の基礎である足の重要性に気づき足の研究を始める。
48000人の施術経験を積み、外反母趾や巻き爪のスペシャリストとして神戸外反母趾センターを阪急武庫之荘で開業。現在も年間7200人以上の施術、外反母趾・巻き爪についてのセミナーを多数行っている。

「ヒールを履いて歩くと足が痛いんだよ
「痛くなるのは嫌だけどオシャレな靴が履けないのはもっと嫌だ!」
オシャレな靴を履いて出かけたいけどヒールを履いて歩いていると足が痛くなってしまうあなたに!

この記事では足に負担の少ないヒールのある靴の選び方、ヒールのある靴での歩き方をお伝えしています。
さぁ、あなたも痛みで悩まず快適にヒールを履いて出かられるようになりましょう。

なぜ痛くなってしまうのか

様々な種類の靴がある中で、
そもそもヒールのある靴は足に負担をかけやすい構造・デザインになっています。
ヒールを履くと足裏が地面に対して斜めになります。

重力の関係から体重はすべてつま先へかかる体勢になります。
つまりヒールを履いて歩くということは、ずっとつま先立ちで歩いているようなものです。
さらに、靴を履いていることによってつま先は周りから圧迫される状況になり、
つま先にかかる負担は大きくなりつま先に痛みが生じやすくなります。

また足先だけでなく血流にも影響があるんです!
負担は足先だけではなく、つま先が痛くなることの他に、
ふくらはぎがむくんで脚がパンパンになってしまいます。

これはつま先に体重がかかることによって、ふくらはぎにある筋肉が収縮した状態になるからなのです。
収縮した状態がどうしてむくみに関係するかというと、
本来筋肉は歩くことで伸び縮みを繰り返して血の流れを促しています。
しかし、ヒールを履いたまま歩くと筋肉が収縮したままなので伸びることがなく、血行が悪くなってしまうのです。

ただでさえ足に負担をかけやすくなっているヒールですがヒールを履いていても痛みが出る方と出ない方がいます。
それは・・・「歩き方」にあったんです!!

間違った歩き方を続けているとこんな事になってしまう!

足に負担のかかりやすいヒールの靴を履いて、
さらに間違った歩き方を続けているとこんな症状がでてしまう可能性が高くなります。

外反母趾

外反母趾の特徴的な症状としては
足の親指が「く」の字に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。

その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。
特にヒールのある靴は足先にいくにつれて先細りになるデザインが多くあり、より外反母趾による痛みを強く感じることになります。

足底筋膜炎

足底筋膜炎とは、漢字の通り足の底の筋膜が炎症を起こしている状態です。
筋膜とは筋肉の動きを補助してくれる作用があり、
筋肉を包んでくれる膜で筋肉を守ってくれる作用があります。

足の裏にある、ちょうど土踏まずの辺りには「足底筋膜」と呼ばれる一本の腱が存在しています。
この足底筋膜はかかとの部分から足先にかけてを一直線に結んでいます。

歩くときに土踏まずがクッションの役割を果たしているのは、
この足底筋膜がバネのようにして足に加わる衝撃を吸収しているからです。

足にかかる負担を減らすのが目的の足底筋膜は、
足に負担がかかればかかるほど亀裂が入って炎症を起こして、痛みを感じやすくなります。

ヒールのある靴を履いていて足底筋膜のあたりに痛みを感じるのは、
ヒールで間違った歩き方を続けることで足にたくさんの負担がかかっている証拠です。
ヒールが高かったり細かったりするほど痛みは強くなります。

偏平足

偏平足とは、土踏まずの部分がなくなって足裏がぺったんこになってしまっている状態です。
土踏まずは身体のバランスを保つ役割と、歩く時に地面からの衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
この土踏まずがなくなることで、足にかかる負担が増して歩いたときに疲れやすくなったり、
足に痛みを感じやすくなるなどの症状が現れます。

足のむくみ

仕事などで日中の活動をしている内に、
血行が悪くなって夕方ごろに足がむくんで靴がきつくなってしまうことがあります。
特にヒールのある靴を履いていると、足のむくみは生じやすくなります。

ヒールを履いた状態(かかとだけを上げた状態)でいることで、
足の血流を促しているふくらはぎの筋肉が常に緊張したままになっています。
ふくらはぎの筋肉が緊張状態でいることで足の血流が悪くなり、
重力も手伝って足にむくみが生じやすい環境が出来上がってしまいます。

先ほどもお伝えしましたが、上記のような症状はヒールのある靴だけが原因ではなく、
間違った歩き方で歩き続けてしまうことで上記の症状をより引き起こしやすくなってしまいます。

上記のような事になってしまわないように今からヒールのある靴の選び方、歩き方をお伝えしていきますね!

ヒールのある靴の選び方

歩き方をお伝えする前に
なるべく足に負担のかからないようにする為におすすめのヒールのある靴の選び方をお伝えしますね。

ピッタリのサイズが合っているもの!

かかとがピッタリ合っていて、足と靴が一体となるようなフィット感があることが大切!

痛くならないように、と大きめのサイズを選んでいませんか?
大きすぎると靴の中で足が前滑りしてしまいます。
前滑りすると、靴擦れが起きたり、マメやタコができやすく、その痛みをかばうせいで新たな痛みを増やすことになります。
また、大きすぎると脱げやすく、指や甲を力ませる結果、外反母趾などのトラブルにもなります。

ヒールが太めで安定感のあるもの!

ヒールが太いほど安定性が増します。
細身の場合は、左右の幅が広いものを選びましょう。
縦幅より横幅を重視しして下さい!

ヒールはできるだけ低いものが良い!

ヒールはできるだけ低いものがおすすめです。3~5cmが目安!

ストラップがあるもの!

ストラップがあると、足とパンプスの一体感が高まります。
特に、足首に近いあたりの甲を押さえられるようなものはサポート力がより高まります。

上記のポイントを参考に靴を選んでみて下さい。
靴の選び方だけでも足にかかる負担は大きく変わってきます!

正しい歩き方

では続いては大事なヒールのある靴での正しい歩き方をお伝えしていきます!!
正しい歩き方のポイントは・・・

立ち方

正しい歩き方をするためにまず大事なのは正しい立ち方になります。
この立ち方が崩れているとその後の歩き方は必ず崩れてきます。

まずは、ヒールを脱いだ状態で練習してみましょう。
両足をそろえてまっすぐ立ち、顎を引いて目線は少し上10mほど先を見るようにしてください。
重心は土踏まずか、かかと寄りに置くと安定します。

頭のてっぺんから1本の糸で吊るされている状態をイメージしてください。
前や後ろに傾くクセがあると、ハイヒールを履いたときに前滑りや靴擦れの原因になってしまいます。

正しい歩き方は、足を動かすだけでなく全身の姿勢も重要になります。

上記の姿勢のまま、靴を履いて歩いてみましょう。 続いて歩く時のポイントです。

膝を曲げすぎない

何も考えずに歩いている時って大体膝が曲がっています。
しかし着地するときに膝を曲げるのは間違いで、
ヒールを履いているときは膝を伸ばすように意識しながら歩きましょう。

膝が曲がったまま歩くと太ももが太くなり、
せっかくヒールで脚が長く見えているのに、脚が短く見えてしまう歩き方です。

また、膝が曲がったままなので、リンパの流れが悪くなり、むくみやすい脚になります。
さらに、膝の痛みや腰痛の原因にもなりますので、着地の時に、しっかり伸ばすよう意識してください。

ヒールのある靴でのポイントは、
膝が曲がらないように、お腹から足の指先までが「長い脚」と考え、しっかり前足に乗り込んでいきます。

つま先とかかとを同時に地面に付ける

スニーカーの場合、かかとから着地をしてつま先を蹴り上げて前に進みますが、
ヒールのある靴の場合はつま先とかかとを同時に地面に付けるように意識して歩きましょう。

ヒールのような、かかとが高い靴を履いているときは、かかとから着地すことで、
つま先が着く時に膝が衝撃を受け痛めますし、ヒールを痛めてしまう原因にもなります。
中には、グギッと足首をねん挫してしまうこともあるので、つま先とかかとをほぼ同時に着地させるよう意識してください。

内股で歩かない

ヒールのある靴を履くと、スニーカーなどの靴よりも安定性が大きく損なわれてしまいます。
この時に内股で歩いてしまうとつま先が内側に向いてしまい、着地の際の安定感がより失われてしまいます。

上記のポイントに気をつけて歩いてみてください。

負担を減らす対処法

より足への負担を減らせるような対処法をお伝えします。

インソールを靴の中に敷く

特に足に負担のかかりやすいヒールのある靴は、
買う時にインソールとセットで買っておくのも良いですね。

インソールには次のような種類があります。
・土踏まずの場所にクッションがあるタイプ
・ヒールによる前滑りを防止するつま先部分だけのタイプ
・足のサイズと靴のサイズに生じたギャップを埋めるタイプ

自分の足の形や履いたときに生じる痛みに合わせてインソールを選んでみてください。

定期的にストレッチを行う

ずっとヒールのある靴を履いた状態でいると、血行が悪くなったり足の形が変形してしまいます。
足のストレッチを行うことで、血行を促したりヒールによる痛みや負担を減らすことができます。

簡単にできるストレッチを2つお伝えします。

指のストレッチ

まずは、親指と人差し指を両手で持ってもらい、親指を上にして人差し指を下にするよ うにして下さい。
ポイントは指と指の間を引き裂くようなイメージでやってください。
それを親指と人差し指の間→人差し指と中指の間→中指と薬指の番→薬指と小指の間の順番に行って下さい。

足首のストレッチ

片手で足の裏を持ち、もう一方の手で足首の少し上の部分を持ちます。
足首をぐるぐる回し、反対回しでも回します。
ポイントはなるべく大きな円を描くようにゆっくりストレッチをかけながら行うことです。

定期的にストレッチで大切なあなたの足のケアを行ってください。

まとめ

そもそもヒールのある靴は足に負担がかかりやすい構造になっています。
さらに間違った歩き方を続けることで足トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。

ヒールのある靴の選び方、正しい歩き方を行う事でヒールのある靴で歩いても痛みがでにくくなります。
オシャレのために痛みを我慢するのではなく、あなたの大事な足を大切にしながらオシャレを思いっきり楽しんで下さいね。

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この記事をここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「足カレッジ」運営元、整骨院サキュレの院長 加納 芳郎と申します。

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