股関節が痛い!原因や予防法は?

  • 投稿日:2018年9月15日
  • (最終更新:2018年9月15日)

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加納 芳郎

大学時の1年間で4度の40度発熱、3度の入院を経験。その後も続く病院でも改善できなかった原因不明の体の不調を整体で救われ、治療家の道へ。
長年いろんな整体を受けても改善せず悩んでいた腰痛が、足の治療によって完治したことで、体の基礎である足の重要性に気づき足の研究を始める。
48000人の施術経験を積み、外反母趾や巻き爪のスペシャリストとして神戸外反母趾センターを阪急武庫之荘で開業。現在も年間7200人以上の施術、外反母趾・巻き爪についてのセミナーを多数行っている。

足の付け根が痛い!そんな経験ありませんか?

歩き始めがズキッと痛い
重心をかけると痛い
痛みで階段を上るのがツライ
座っただけでも痛い
妊娠してから痛みが出る

 

股関節の痛み方や原因は人それぞれです。
しかし、共通するのはこの痛みをなんとかしたい!という思いです。
原因はなにか?どうすればいいのか?
それを知れば、あなたは痛みから解放されるかもしれません。

股関節の痛みとは

大腿骨(だいたいこつ)の上にある球状になっている骨頭(こっとう)と呼ばれる部分が、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)にはまり込むような形になっています。
股関節は、人体のなかで一番大きい関節。
頭・首・肩・上肢・胴体・骨盤などの重みを受けとめたり、上半身や下半身を繋いで上半身の動きを支えるという重要な役割を果たしています。

 

立って支えるには3点支点が安定するのに適しています。
通常2点支点で支えるにはかなりのバランスが必要なのですが、股関節はそれを容易にしてくれる役割も持っているのです。
また立つだけでなく、座る、歩く、走る、跳ぶ、蹴るなどの足を使った動きにおいて、股関節はその動きを補佐する非常に重要な場所なのです。

これだけ重要である股関節に少しでも不具合が生じると、色々な動きに制限が出てしまうと、日常生活においても困ることが増えてくるというわけです。

股関節の痛みの原因
1.日常生活
2.病気
3.スポーツ
4.妊娠
これらが主な原因となり痛みが出ることがあります。

 

日常生活によるもの

姿勢の悪さによるもの

姿勢が悪いと背中や腰が曲がってしまい股関節に負担がかかります。

また、癖で左右のどちらかの足に体重をかけていませんか?
足を組むときに決まった足が上になっていませんか?

この場合も、体重をかけた方の足に負担がかかり痛みが出ることがあります。

座る姿勢によるもの

長時間座ったままでいると、腰や股に負担がかかるので股関節が歪み、痛くなることがあります。

 

外傷や病気によるもの

外傷によるもの

股関節そのものを損傷するよりも関連する部位の外傷からくるものの方が多いです。
姿勢の悪さにも繋がることですが、外傷後に一時的に損傷部位をかばうような動きをするため、股関節に負担がかかり痛みが発生するというものです。

病気によるもの

変形性股関節症

股関節が痛くなる代表的な病気の一つで、女性に多い病気です。
変形性股関節症は、関節を滑らかに動かすための関節軟骨が、何らかの理由によりすり減ってしまうために起こります。
関節軟骨は、骨の表面を覆ってクッションの働きをしています。

大腿骨頭壊死症

大腿骨骨頭得壊死症というのは、股関節の大腿骨頭(太ももの付け根にある球状の骨)が死んでしまう病気。
この大腿骨頭が死んでしまうと、死んだ部分の骨が潰れてきて痛みを伴います。

関節リウマチ

関節リウマチは、体にあるいろいな関節に炎症や腫れが生じて痛みが起こる病気。
初期の頃は、手足の指の関節に痛みや腫れなどの関節炎が生じ、だんだん肘・肩・首などの関節や股関節に広がっていきます。
こちらも女性に多い病気です。

股関節炎

股関節炎とは、股関節の中に細菌が入り起こる感染症で、骨髄炎などによるものが多いです。 寒気や震え、股関節の激痛が起こり、膿が溜まって腫れや熱が強くなり、乳児が感染することもあります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症の症状としては、骨量の減少で椎体が変形していく為、背骨が曲がったり腰が曲がったりして身長が縮むことがあります。 これに加え背中や腰の痛み、股関節の痛みが発生するようになります。

 

スポーツによるもの

激しいスポーツが原因で股関節に痛みがでることがあります。
多くの場合オーバーユース(使いすぎ)や、間違った体の使い方によるもので股関節に負荷がかかり、股関節内部の炎症が主な原因となるものです。
体の使い過ぎはもちろんのこと、体の歪みや動作の癖によって正しくないフォームで繰り返し運動することで起こります。

 

妊娠・出産によるもの

女性の場合は、妊娠や出産によっても股関節に痛みが出ます。
妊娠中は体重が増えるので股関節への負担が大きくなります。
妊娠初期から痛みを感じる人もいますが、特に臨月を迎える頃には股関節の痛みを訴える人が増えます。
妊娠中は、リラキシンというホルモンが多量に分泌され、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
このリラキシンは、出産がスムーズに出来るように、関節や骨盤の動きを柔らかくしてくれるのですが、骨盤がぐらぐらした状態になり痛みが生じます。
また、似たような症状として恥骨痛という症状もあります。

 

自分でできる対策

身体の重心

身体の重心がどちらかに偏ることで、大きな負担が生じます。 片足ばかり体重をかけていると、左右の足の長さが違ってきたり、骨盤や背骨を歪ませてしまい、痛みの原因となります。 バランスよく重心を保つか、交互に重心をかけてバランスをとるようにし、偏りをなくしましょう。

 座り方

長時間の座り姿勢をさけるのはもちろんですが、座り方も気を付けましょう。 足を組んで座ることで、足を組む側の骨盤があがり、背骨も歪みます。 股関節の左右の開きにも違いが出て、足の付根の痛みを引き起こしてしまうこともあります。 また、横座りをすることで股関節、膝をねじってしまい、骨盤や背骨を歪ませます。 正しい姿勢で座ることで、股関節痛の予防や体のラインもキレイになります。

 

まとめ

今回は主なものを紹介しましたが、股関節の痛みには様々な原因があります。 痛みの為に日常生活がうまく送れなかったり、やりたいことができないのはツライですよね。 自分の痛みの原因を知り、しっかり対処することであなたの生活が変わっていくかもしれません。

 

 

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